東洋医学のメリットとデメリット

医学は西洋医学と東洋医学の2つに大別されており、一見すると同じように感じられますがそれぞれにメリットとデメリットがあります。
文字通り東洋を起源とする東洋医学の大きなメリットの一つが安全性の高さです。
西洋医学で利用される治療方法は、個人の体質によって副作用が出てしまうケースもありますが、東洋医学の鍼や漢方薬は副作用のリスクが低く抑えられます。
年齢や性別を問わず、安心して治療が受けられるという点は大きな魅力と言えるでしょう。

もう一つのメリットが、問診の重視による最適な治療方法の提案です。
西洋医学では医師が過去の症例などを基準に判断するため、患者の意見が取り入れられないことも少なくありません。
それに対して東洋医学は、問診や視診、触診などさまざまな方法で時間をかけて患者の状態をチェックすることが基本です。
診察に時間をかけることで患者の症状を細かく把握できるため、患者個人にあった最適な治療方法が提案できるようになります。

しかし、メリットの多い東洋医学にもデメリットになる部分はいくつかあります。
その一つが効果の遅さで、医師が手を加えることで治療を行う西洋医学と違い、東洋医学は人間が持つ自然治癒力を利用して治していくメソッドです。
自然治癒力には個人差があるので、同じ漢方薬を服用しても効果が出るまでに差が出てしまいます。
また、データを重視しない東洋医学では健康状態を数値化することが難しく、医師ごとに判断が変わりやすい点もデメリットと言えます。